喜劇 三億円大作戦

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現金輸送車襲撃の話が持ちこまれた。その計画は緻密な計算と、周到な用意の上になりたった完全犯罪で、門馬もただ舌を巻くばかりだった。翌日から門馬の弟二人と門馬のムショ時代の友達であるペンキ屋の谷垣、葬儀屋の加古川が加わり、六人の仲間は、会社を休み、商売を休業して、万全の準備と検討を重ね、リハーサルを繰り返した。計画は着々と進行していった。そして、事件の当日、十二月十日が来た。強奪作戦は見事成功し、三億円は六人の仲間の手に入るが、その隠し場所として選ばれた加古川葬儀店の棺桶は、折から来日し、竜子に熱を上げて急死したサリット殿下の死体が入っている棺桶と間違えられ、六人が指をくわえている中を、アンナン王国へと運ばれていった。

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